トレースオブザーバーは、デュレーションフィルタやランダムフィルタに加えて、スパン属性のトレースフィルタを使用して有用なトレースを見つけます。特定の属性を持つスパンを持つトレースを保持または破棄するように、フィルタルールをカスタマイズすることができます。
概要
フィルタルールは、個々のトレースオブザーバーに固有のキーと値のペアです。無限トレース設定アプリを使用して、それらを定義および表示します。
スパン属性のトレースフィルタでは、合計3つのルールを設定することができますが、デフォルトでは、エラーを捕捉するために2つのルールが用意されています。デフォルトの2つのエラールールを削除することもできますが、デフォルトの2つのエラールールを維持し、必要に応じて追加のルールを追加することをお勧めします。
カスタムルールの追加
これは、ユーザーsally@some_company.com
を含む属性を持つスパンを持つすべてのトレースを保持するルールを追加する方法の例です。
one.newrelic.com > Apps > Your apps > Infinite Tracing settingsに移動します。
変更したいトレースオブザーバーについて、歯車のアイコンをクリックしてフィルターを開きます。
[新しいルールの作成]で、[スパンキー]の下に
user
と入力し、[キー演算子]ドロップダウンで値[等しい:]を選択します。[スパン値]に
sally@some_company.com
と入力し、[値演算子]ドロップダウンで[等しい]を選択します。Observer action ドロップダウンで、 Keep を選択します。
ヒント
このルールにマッチするトレースがあれば、ルールの下にリストアップされています。
Add rule をクリックして、カスタムルールを保存します。
カスタムルールを追加すると、そのトレースオブザーバーに対して直ちに有効になります。
ルールの優先順位
各ルールは独立して評価されます。いずれかのルールがマッチした場合、そのオブザーバーアクションである Keep または Discard が実行されます。 Keep と Discard の両方のフィルタールールにマッチする属性を持つスパンがトレースにある場合、そのトレースは破棄されます。
たとえば、エラー メッセージに特定のフレーズが含まれる予想されるエラーの一部を保存したくないとします。エラーメッセージを対象としながらも、エラーを含む他のすべてのトレースを保存する Discard フィルタールールを作成することができます。