概要
New Relic の .NET エージェントのセキュリティアップデートでは、エージェントが WCF アプリケーションからのサービスリクエストパラメーターを意図せずに取得してしまう脆弱性が修正されています。
発売日: 2017年5月4日
脆弱性の識別子: NR17-04
Priority: Medium
対象となるソフトウェア
以下のNew Relicエージェントのバージョンが影響を受けます。
名前 | 影響を受けるバージョン | メモ | リメディエーション版 |
---|---|---|---|
.NETエージェント | 6.8.172.0 (およびそれ以降) | WCFの場合 |
脆弱性情報
New Relic の .NET Agent バージョン 6.8.172.0 には、Error Analytics の可視性が追加されています。デフォルトでは、エージェントはエラーイベントをキャプチャし、WCF アプリケーションではイベントタイプ TransactionError としてキャプチャされます。New Relic は、 service.request.* 属性に、New Relic に送信すべきではない機密情報が含まれている可能性があることを発見しました。エラー収集時にこれらのパラメータを収集しないように修正されました。お客様におかれましては、最新の .NET エージェントにアップグレードされることをお勧めいたします。
緩和要因
- 影響を受けるのは、Error Analyticsを搭載した.NETエージェントとWCFアプリケーションのみです。
- 高セキュリティ モードでは、すべてのサービス リクエスト属性が無効になります。
回避策
この問題が発生してアップグレードできない場合は、サービス要求パラメータをキャプチャしないように.NETエージェントを手動で設定することができます。ユーザーは、 service.request.* 属性を、newrelic.config ファイルの errorCollector スタンザから除外することができます。
<attributes enabled="true"> <exclude > service.request.*</exclude> </attributes>
詳細については、 .NETエージェントエラーコレクターの設定を参照してください。
セキュリティの脆弱性をNew Relicに報告
ニューレリックは、お客様とそのデータのセキュリティを重視しています。私たちの製品やウェブサイトにセキュリティ上の脆弱性を発見したと思われる場合は、New Relic の協調的な情報開示プログラムに報告していただくことを歓迎し、大変感謝しています。詳細については、 Reporting security vulnerabilities をご覧ください。
さらにヘルプが必要
その他のドキュメントリソースは以下の通りです。