Model Context Protocol(MCP)とは、AIモデルやエージェントが特定のシステムや環境に関する関連情報(コンテキスト)を取得するための標準的な方法です。このコンテキストは、AIが現状を理解し、タスクをより正確に実行し、より有用な応答を提供するのに役立ちます。これまで、AIエージェントをオブザーバビリティプラットフォームなどのさまざまなデータソースに接続するには、各AIエージェントが各プラットフォームと連携するための多くの場合複雑なカスタムインテグレーションを構築する必要がありました。この分断されたアプローチでは、開発やメンテナンスに伴う負荷が増大し、AI主導の洞察における一種の「インテグレーションの乱立」を引き起こします。
New Relic AI MCPサーバーは、この課題に直接対処します。このサーバーはNew RelicによるModel Context Protocolの実装であり、一元的な橋渡し役として機能します。個別のインテグレーションをいくつも構築する代わりに、共通の方法を用いることで、サポート対象の開発ツール内のAIエージェントがNew Relicのオブザーバビリティプラットフォームに接続し、豊富なコンテキストと強力なツールを利用できます。
AI開発環境内で、自然言語を使って直接質問したり、データを調査したりできます。MCPサーバーはリクエストを解釈し、関連するメトリクスやログを取得し、より明確な回答と概要を提供します。
コンプライアンス制限
セキュリティやコンプライアンス要件のため、アカウントまたはデータがFedRAMPまたはHIPAAのコンプライアンス要件の対象となる場合、New Relic AI MCPサーバーを使用できません。FedRAMPまたはHIPAA規制の対象となるアカウントでこのパブリックプレビュー機能を使用することは厳格に禁止されています。
ユーザーにとってのメリット
MCPサーバーは、エンジニアや運用チームに具体的なメリットをもたらし、ユーザーとそのAIを次のように支援します。
- 直接インテグレーション:New Relicのプラットフォームと一部のAI機能に開発環境から直接アクセスできます。これにより、複数のツールを切り替える必要がなくなります。
- トラブルシューティングの迅速化:AIから得られる洞察を活用することで、問題の迅速な発見・修正、エラーログの分析、考えられる原因の特定が可能です。
- 運用の自動化:アラートステータスの確認、アラートに関するレポートの作成、デプロイがシステムに与える影響の分析などのタスクを実行します。
- シンプルなデータクエリ:New Relicクエリ言語(NRQL)に詳しくなくても、平易な英語で質問を作成すると、サーバーがそれをNRQLに変換して結果を取得できます。
サポート対象のAI開発ツール
New Relic MCPは、以下のAI開発環境と連携可能です。
- Claude Code:Claude向けのコマンドラインインターフェース
- Gemini CLI:Gemini向けのコマンドラインインターフェース
- Kiro CLI:Kiro向けのコマンドラインインターフェース
- Claude Desktop:インタラクティブなAI開発のためのデスクトップアプリケーション
- Windsurf:クラウドベースのAI開発プラットフォーム
- VS Code:MCPに対応している統合開発環境
これらの環境には、ワークフローの好みに応じた独自の利点があります。プラットフォームごとの設定手順については、セットアップガイドをご覧ください。
前提条件
New Relic MCPを使用するには、以下が必要です。
- APIアクセス権限を持つNew Relicアカウント
Node.jsのインストール(一部の認証方法で必要)- MCP対応クライアントのいずれかのインストール
グループメンバーシップとロール
MCPサーバーにアクセスできるのは、デフォルトの組織ロール(Organization Read Only、Organization Manager、Organization Product Admin)またはMCPサーバーの読み取り権限がある組織スコープのカスタムロールが割り当てられたグループのメンバーのみです。アクセスを試みる前に、必要な権限が付与されていることを確認してください。グループに必要な権限を持つロールがない場合は、Authentication Domain Managerロールを持つアドミニストレーターに連絡し、権限を付与するよう依頼してください。
認証オプション
ユーザーAPIキー:
- New Relicにログインしてください
- ユーザーメニュー -> API keysを選択します。
- 新しいユーザーキーを作成するか、既存のユーザーキーをコピーします。
- キーの形式:
NRAK-XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX。
OAuth:New Relicは事前設定済みのOAuthエンドポイントを提供しています。
- クライアントID:
pUWGgnjsQ0bydqCbavTPpw== - 認証URL:
https://login.newrelic.com/login - トークンURL:
https://mcp.newrelic.com/oauth2/token(US)およびhttps://mcp.eu.newrelic.com/oauth2/token(EU) - スコープ:
["openid"]
- クライアントID:
パブリックプレビューの利用方法
New Relic UIのPreviews & Trialsページに移動し、New Relic AI MCPサーバーのプレビューを有効にします。
- New Relic UIで、左下にあるユーザー名をクリックします。
- Administration > Previews & Trialsの順に選択します。
- New Relic AI MCPサーバーのプレビューを有効にします。
次のステップ
AIツールをNew Relicのオブザーバビリティデータに接続する準備はよろしいですか?
- サポート対象の環境から、使用するAIツールを選択します。
- 設定手順については、セットアップガイドをご覧ください。
- 利用可能なツールについては、ツールリファレンスをご覧ください。
- 自然言語を使ってNew Relicのデータを照会できます。
- 一般的な問題のトラブルシューティングを行います。